夜間、飲酒後に路上で寝転んでいた被害者について、刑事記録をもとに事故態様を明らかするなどして、遺族感情を尊重しつつ、裁判外で裁判基準の解決が図れた事例
概要
夜間、飲酒後に路上で寝転んでいた被害者について、刑事記録をもとに事故態様を明らかするなどして、遺族感情を尊重しつつ、裁判外で裁判基準の解決が図れた事例 |
被害者の属性 | 40歳 男性 会社員 |
事故の分類 | 飲酒後、道路に横たわり寝転んでいたところ、車に轢かれ死亡 |
負傷の内容 | 脳挫傷 |
賠償金額(保険会社提示額) | 2,950万円 慰謝料 2,800万円 葬儀費 150万円 |
解決までの期間 | 1年6ヶ月 |
解決のポイント
依頼者は訴訟提起に対して消極的であったため、依頼者の意向を尊重し、裁判外で保険会社と粘り強く交渉した結果、裁判外で、裁判基準にしたがった内容の示談が成立した。
また、過失割合についても、当初、保険会社からは依頼者の納得できる説明がなかったため、保険会社に対してその根拠を明確に説明するように求めるなどして、遺族感情を尊重して事件処理にあった。
弁護士の所感
死亡事故事案については、遺族の方々の心情面に対する配慮が必要不可欠です。加害者から事故状況について十分な説明がなされていない、保険会社からも機械的に算出された賠償金の提示しかないということで、遺族の方々からすれば、不信感を持たざるをえないという事案が多々あります。紛争解決には、損害賠償請求でお金を受け取るという結果だけでなく、その過程が大事であると痛感した事案でした。
- 加害者が任意保険未加入の死亡事故について、被害者加入の任意保険から裁判基準による支払いを受けた事案
- 裁判で2800万円の死亡慰謝料が認定された事案
- 被害者が施設で生活をしており,食事中に食べ物を喉に詰まらせ死亡した事例
- 裁判でアルバイトの休業損害が認められ和解となった事例
- 通院慰謝料の算定方法が争点となった事案
- 早期治療費打ち切り後,被害者請求で支払った治療費を回収した事例
- 男性の家事従事者としての休業損害を請求し,その後示談した事例
- 裁判で整骨院の施術費全額が損害として認定された事案
- 入院治療の必要性が争点となり,裁判で治療費全額が認定された事案
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