Q.保険会社から治療費の打ち切りを言われたらどうしたら良いでしょうか。

A.　対応方法はいくつかありますので、状況に応じて検討することになります。

 まずは、任意保険会社に実際に打ち切られてしまう前に、まだ治療が必要である旨の医師の診断書を提出することが考えられます。これによって、治療の対応を継続してくれるケースもあります。

 

次に、実際に打ち切りにあった場合の対応についてです。

 

任意保険会社が支払を拒絶した場合には、自賠責保険会社へ請求することを検討します。その際は、被害者請求という手続をとる必要があります。書類の準備等が必要ですので実際に請求するときは専門家に依頼するかサポートを受けたほうが無難です。なお、この手続をとる場合、原則として、一旦医療機関に治療費等の支払をしたうえで、診断書と診療報酬明細書の交付を受けて請求手続をとる必要があります。

 

また、被害者自身が加入している任意保険に人身傷害保険がある場合には、そちらの保険で継続して治療の対応ができないか、相談してみるのも１つの方法です。あくまでラグーンの経験上という程度にすぎませんが、加害者側の保険会社に比べて契約者側の保険会社のほうが対応としては手厚くなる傾向にあります。

 

その他に、治療費の立替による負担を軽減するために、打ち切り後は健康保険に切り替えて通院を継続する（最後の示談段階で立替分も請求する）という方法等もあります。

 

どの方法がベストであるのかは、状況次第となりますので、まずは専門家に相談されるのが望ましいといえます。