わたしの大事な自転車は補償してもらえないのか?

自転車と四輪車 40代
腰椎捻挫 男性
非該当 会社員

【ご相談内容】

 私が自転車で交差点の横断歩道上を横断していたところ,交差点を左折してきた相手方自動車が衝突してきました。

 私は、自転車が好きで、20万円以上もする自転車に乗っていました。事故による衝撃で見た目には分かりにくいですが、フレームがゆがみ乗ることができなくなりました。しかし、保険会社は、全額補償してくれません。

 自転車の補償はしてくれないのでしょうか。

【ご回答】

 自転車であっても補償されます。

 自動車であれば、通常、自動車を修理工場に出して、工場が修理の見積もりを出して、保険会社と協定を結び、修理するという流れができています。しかし、自転車の場合なかなかそのようにスムーズにはいきません。
 

 自転車の場合、まず修理で元通りになるのか、それとも修理はできないのか、が問題になります。

 修理ができるのであれば、修理代が損害となりますが、修理ができない場合、次に自転車の時価額はいくらなのか、が問題になります。

 修理が可能かどうかは、購入した自転車屋さんに持って行って、どういう状況かを聴き取り、判断します。一見するとわからないですが、フレーム自体が歪んでしまっているような場合には、安全性が保てず、部品の交換もできないため、修理は不可能とされることがあります。

修理が不可能な場合、自転車の時価額を算定しなければなりません。物の時価額の算定にあたっては、法定耐用年数を用いることが多いですが、自転車の場合は2年と短いです。二年で自転車がだめになるとは通常考えにくいので、二年よりも耐用年数を長く考えて主張します
 例えば,ラグーンで過去に依頼を受けた事案で,購入して1年半ほど経過している自転車の損害額を、購入時の価格そのままを主張して、ほぼその金額で和解できたケースがありました。

 ご相談の事案では,裁判例等も検討しますと,高額できれいに乗っていた自転車であれば、購入時の価格に近い価格での損害額が認められる可能性があります。

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