事故直後からのサポートで、難聴7級、頭部外傷後の神経症状12級(併合6級)の認定がなされ、慰謝料満額・付添関係費の全額認定で示談した事案
被害者の属性 | 60代女性 |
事故の分類 | 歩行中に車と衝突 |
傷病名 | 頭部外傷(側頭葉脳挫傷) |
後遺障害 | 併合6級 |
依頼のきっかけ
依頼者本人が重傷を負って入院している状態であったため、今後の保険会社等への対応を心配し不安に思ったご家族がインターネットで検索し、ラグーンにご相談に来られました。
後遺障害等級認定までのサポート
病院でご本人と面談をしました。難聴のためコミュニケーションをとることが困難な状態でしたが、ご家族の協力もあり、当面は治療に専念していただくことの確認と、加害者対応などの方針について打ち合わせをいたしました。
その後、医師面談、保険会社による医療調査への立ち会い、退院に向けたリフォーム工事の打ち合わせへの立ち会い等の節目節目で、状況を担当弁護士が確認をしながら、サポートを続けていきました。
症状固定となったため、後遺障害の等級認定手続きをとったところ、聴覚障害(難聴)について7級、頭部外傷後の神経症状について12級で併合6級の認定がなされました。
交渉の経緯
ご家族が入院時、通院時の付添に尽力されていました。依頼直後から付添の内容(日数、費用、移動内容)の証拠化をお願いしていたこともあって、しっかりと整理された付添関係費の明細を速やかにご準備いただけました。
これらの付添費も漏れがないように計算して、保険会社との交渉を進めました。
付添関係費については、証拠が整理されていたこともあって、保険会社の回答は全額認めるというものでした。
しかし、慰謝料については、裁判基準に比べて80%という主張内容でした。
ラグーンでは、事故態様が悪質であったということもあり、慰謝料満額の賠償しか受け入れることはできないという強気の交渉を続けました。
その結果、最終的には、保険会社から裁判基準の満額で示談に応じるとの回答があったため、無事に裁判外で示談となりました。
弁護士の目
被害者が重傷を負ったときに、ご家族が病院等で付き添うことで発生する付添費(付添人が負担した交通費、会社を休んだことによる損害など)も賠償の対象になります。
しかし、多くの重症事案では、付き添うことが次第に当たり前になってしまい、わざわざ付き添ったことの証拠を残さなくなってしまうという事態が発生してしまいます。そうすると、証拠がなく、証明をするために余計な手間がかかってしまったり、最悪の場合には請求自体を断念せざるをえなかったりという事案もでてきます。このような状況になることは何としても避けなければなりません。
本件では、事故後、比較的早い段階からご依頼があったため、ご家族の協力のもと、上記のような事態が発生してしまうリスクを事前に防ぐことができました。
事故から解決までに長期間を要する事案は、証拠が散逸しやすくなるリスクがありますが、事故直後から適切なサポートを受けることで、それらのリスクを軽減し、ご家族の尽力を無駄にせず賠償金として適切に反映させて解決することが可能になります。
- 事故直後からのサポートで、難聴7級、頭部外傷後の神経症状12級(併合6級)の認定がなされ、慰謝料満額・付添関係費の全額認定で示談した事案
- 異議申立によりCRPSで7級の認定を受けた後,裁判で解決した事案
- 高次脳機能障害が残存したとして後遺障害5級2号が認定された事例
- 自転車事故で併合8級の被害者について、虚偽の事故態様を主張した加害者に対し慰謝料の増額が認められるとともに、確定申告をしていない収入についても賠償を受けることができた事案
- 高次脳機能障害で7級の被害者について,示談交渉により損害賠償額を大幅に増額するとともに,人身傷害保険の保険金も含めて6000万円で解決した事案
- 20代男性がびまん性脳損傷と頚椎捻挫により高次脳機能障害と診断を受け、弁護士が介入し,親族から本人の状況を細かく聞き取るとともに,医師面談,必要書類の準備を実施することで7級4号の認定を受け7,500万を賠償された事例
- 看護士が後十字靭帯損傷、腓骨神経麻痺等で併合8級をとり4,000万円の賠償金を得た事例