【後遺障害12級】依頼を受けた後,短期間で賠償金を増額させ和解した事例
被害者の属性 | 70代 女性 |
事故の分類 | 自動車で直進走行中に,右折しようとした相手方車両から衝突された事案 |
傷病名 | 胸椎圧迫骨折,腰椎圧迫骨折 |
後遺障害等級 | 12級13号 |
依頼のきっかけ
Oさんがラグーンに相談にいらしたのは,相手方保険会社との示談交渉が開始してからでしたので,既に後遺障害等級12級を受けていました。
弁護士が依頼を受ける前にOさんが受けていた提案は,総額約300万円程度のものでした。
弁護士がいわゆる裁判基準,赤い本基準に従い損害の計算をしてOさんに説明をしたところ,Oさんが依頼を決意されました。
交渉の経緯
弁護士が計算した金額は,Oさんに最も有利な計算方法で約750万円の賠償金が発生している見込みでしたので,その金額で弁護士は相手方保険会社に請求をしました。
相手方保険会社の再提案は,約600万強を支払うというものでした。
相手方の再提案は,よくあることですが,慰謝料額の80%という計算方法でした。
そこで,弁護士は,Oさんに裁判をした方がよい結論になる可能性が高いという見込みを説明しました。その説明に納得されOさんは裁判を行うことを決意しました。
相手方保険会社に裁判を行うことを伝えると,約700万円を支払うという和解案を提示してきました。
この金額であれば,裁判に要する時間と労力を考慮すれば十分な金額であると判断し,Oさんも納得した上,示談に至りました。
依頼をうけてから示談に至るまでの期間は約1ヶ月であり,早期解決とともに賠償金の増額に成功しました。
弁護士の目
交通事故被害者に後遺障害等級が認められた場合,弁護士の計算と弁護士が介入する前の保険会社の提案金額は,大きく乖離することが多いです。
そのような場合であっても,最近ではネット上に損害の計算の仕方や損害計算をするソフトを利用できるようになっていたりするので,被害者本人でも一定の計算ができるようになっていますので,それらを利用して本人で交渉を進めるのも一つの方法です。
しかし,損害の計算というのは,年齢,職種,勤務態様,事故態様,後遺障害等級,後遺障害の内容などの種々の事情があいまって事故ごとに異なる損害額になります。
ネット上の情報は表面的な情報のみであり,その情報をどのように使えばいいのか真に理解をしている方はごく僅かだと思います。それができれば司法試験も容易に合格することができるのではないかというようなレベルだからです。
損害計算ソフトも細かな事情を入力して計算ができるソフトはありません。
したがって,弁護士の知識,経験を総動員して損害を計算しなければ適切な損害を計算することはできません。
やはり弁護士に一度相談をして,増額見込みと弁護士費用(弁護士費用特約が付帯されている場合を除く)を天秤にのせて依頼するかどうかを検討してみてはいかがでしょうか。
相談にいらしたとしてもその場で依頼するか否かの決断を迫ることはありませんし,本人で交渉する場合の助言がほしいということで相談にこられる方も大勢いらっしゃいます。
気軽にラグーンに相談をしてみてください。
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