主治医との信頼関係を築き，長期の治療費負担と後遺障害等級を獲得した事案
概要
| 被害者の属性 | ３０代 女性 会社員 |
| 事故の分類 | 自動車の運転中，前車が左折していた為，停止したところに後方から進行してきた自動車に追突されたもの |
| 負傷部位 | 首，腰 |
| 傷病名 | 頚椎捻挫，腰椎捻挫等 |
| 後遺障害等級 | １４級 |
依頼のきっかけ
依頼者は，遠出をしているときに追突事故に遭い、救急病院に搬送され，下関に戻ってきてある病院に通院していました。
しかし病院では診察を余りしてもらえず、医師がすぐに治療をやめさせるようなことを言ってきたため，治療を続けられるか不安に思いご相談に来られました。
後遺障害等級認定までのサポート
事故直後のご相談で，依頼者が無過失，初めての事故でしたのでしたのでどういう流れになるのかについて強い不安を感じておられました。
手続の流れをご説明し，受任することになりました。保険会社の対応よりも当時通っていた病院の医師の対応について不安を感じていました。
そこで保険会社に連絡し，おもいきって病院を変えることにしました。まだ治療を始めたばかりでしたので，治療費の打ち切りにはあいませんでした。
症状固定後，被害者請求によって，後遺障害等級認定を受けました。頚椎捻挫で１４級の判断でした。
交渉の経緯
病院を変える場合，特に事情がないと，その時点で治療費の打ち切りにあってしまうことがあります。そこで診断をしてくれないとか仕事の関係でそこの病院に通うのが難しい事情などを説明して，転院を問題なく認めてもらうことができました。
そして，新しい病院では，よく診断を受け，医師との間で信頼関係を築いた上で治療を続けることができました。
残念ながら，後遺障害として残ってしまいましたが，それでも熱心に治療を続けた結果残ってしまったものであることは治療経過から明らかなので後遺障害として認めてもらうことができました。
後遺障害の等級が出た後は，速やかに保険会社との間で交渉を始め，示談で解決することができました。
弁護士の目
後遺障害が出るかはやはり医師の診断に依ります。そのため，医師との信頼関係を築ける病院に通って頂く必要があります。
今回はたまたま，担当弁護士が他の事件で医師面談をしていてよく知っている先生が依頼者に合うと思い，アドバイスすることができました。
ラグーンでは医師のご紹介などは行っていませんが，多くの事件で医師面談を行っていますので，こういう病院がある等のアドバイスはできるかもしれません。
- 裁判外の交渉で、事故による減収がなくとも逸失利益と慰謝料が裁判基準の満額で認定された事案
- 腰痛について１４級９号（神経症状）の事案で、慰謝料別表Ⅰをもとに裁判外で示談した事案
- 後遺障害の異議申立の手続から介入し、１４級９号が認定された事案
- ３ヶ月で治療費を打ち切られたものの１４級の認定を受け、裁判では治療費が全額認められた事案
- 一部示談をした後に、異議申立で１４級が認定され追加で示談した事案
- 医師から「後遺障害認定はされない」と言われた被害者について１４級の認定がなされた事案
- 労災給付を適切に活用して治療に専念できた事案
- 画像所見が現れていないケースで後遺障害が認定された事例
- 治療の打ち切りを回避し，医師の協力を得て後遺障害１４級の認定がされた事案
- 治療の打ち切りを回避し，医師の協力を得て１４級の認定がされた事案
