歩行中に飲酒運転の自動車に後方からはねられ死亡した事案
被害者の属性 | 60代 男性 |
事故の分類 | 歩行中に飲酒運転の自動車に後方からはねられ死亡した事案 |
負傷部位 | 生命 |
傷病名 | 死亡 |
後遺障害等級 | なし |
依頼のきっかけ
依頼者となったのは被害者の奥様でした。急に夫が交通事故の被害に遭い,亡くなってしまったため,今後の賠償請求や生活について,どうしていいのかわからない状態でした。そこで,奥様の実兄がご相談に来られました。
ご相談において,保険会社への対応だけでなく,刑事事件への対応等に非常に苦慮されていることがわかりました。また弁護士費用特約に入られていなかったので,費用については後払い制の報酬支払方法となることをご説明さしあげました。
数日後,電話での正式にご依頼がありましたので,とにかく困っていることを確認し,処理していくために依頼者のご自宅へご訪問させて頂きました。
相談からご自宅への訪問の間に,加害者側の家族や弁護人が依頼者の自宅へ謝罪に来て許すように求められるなどしていました。そのため依頼者は,精神的に疲労困憊であることがすぐに理解できました。そのため,賠償金について保険会社への対応に加え,刑事事件への対応についてもアドバイスさせて頂くことにしました。
交渉の経緯
弁護士は,慰謝料や逸失利益について以下のような主張を行いました。本件事故の原因が,加害者の飲酒運転にありましたので,増額すべきであると保険会社に提案しました。
しかし,保険会社は,形式的な判断を行い,弁護士の上記提案には否定的でした。そこで,弊所弁護士は,本件事故の実況見分調書,加害者の供述調書などの刑事事件の記録を取得し,保険会社へ送付し,再提案したところ,本件事故の原因が加害者の飲酒運転にあること,したがって,慰謝料,逸失利益の増額をすべきことを認めさせることに成功しました。
また,刑事事件への被害者参加へのご協力,加害者の代理人弁護士との交渉など,弊所弁護士が依頼者の代理人として様々なサポートをした結果,被害者家族へのサポートも行うことが十分にできました。
弁護士の目
まず,交通事故による死亡事故は,愛する家族,親族を突然失う悲しさや驚きから被害者家族は,「どうしたらいいのか」という漠然とした不安を抱え,ただただ悩みこんでしまわれるでしょう。
弁護士は,賠償金を勝ち取るだけが職務ではありません。弊所は,被害者救済の信念に重きをおく法律事務所ですから,被害者家族の種々のサポートまでを行います。
したがって,依頼者加入の保険会社からのサポートを受けられず,被害者家族が放置されてしまうのを防ぎ,共に闘い,寄り添うことを常に心がけて事件解決,被害者家族のサポートを行ってきました。
本件は、まさにそのような不安や悩みを抱え,依頼者が苦しんでいる事案でした。弊所弁護士ができる限りのサポートを行うことで,保険会社や加害者家族による二次的な被害を回避することができ,賠償をもしっかりと獲得することに成功しました。